北海道旅行記

9月8日(土)  屈斜路→川湯温泉

気なく夜中何回も目を覚ました。というかテントが雨漏りで、着々と寝袋が冷えていく冷たい・・・・。相変わらず外は土砂降り。念のため下にビニールシートを引いて対応したのだが、下からも湿ってくる。完全にテントのフライは役目を果たしていない。参った。朝方につき全然身動きが取れない。やみくもにも移動は避けたかった。何故か、、、突発的にここに来たのであたりの様子がわからないからだ。さて、何回も夜目を覚ましていたのだが、それもこれものせいだ。朝時近いときに、ひょっこりテントから頭を出して、あたりの様子を伺った。コンタクトをしていなかったので、よく見えなかったが、向かいにはテントがあるように見えた。さて、時ごろまた目を覚ましたので、空の様子を見ようとテントから頭を出した。まだ雲って雨が激しい・・・・?!!・・・・・あれ?

向こうのテントがない!

どうして?さっさとコンタクトを着用してもう一回見た。

やっぱりない!

どうしてだ!こんな土砂降りに撤収したの?それより物音一つしてなかったのに。昨夜は人こそみなかったが、テントがあったし人声も聞こえてた。朝方だってあったような気がした

で、今どうしてないんだ

おいおい、、、なぞだよ。何かに化かされた?一瞬背筋の凍る感触に包まれた。マジで勘弁してくれぇ〜。恐い恐い。雨合羽を背負って、テントがあったと思われる場所に急行!

そして現場検証。んんん????テントが建ってた形跡がないぞ?芝生はピンとまっすぐ生えてるし、芝生の芝は案外長い。でも、倒れてない。テントが建ってたら、一晩張っただけで、たいがいは芝生は倒れる。

いろんな事が頭を巡り、テントに戻っても寝付けない。このテントサイトには自分ひとりしかいないのだ。ラジオを聞こうにも電波が非常に悪くて、聞けたもんじゃない!

時がすぎて雨が若干小降りになった。テントの雨漏りも限界に達しつつあった。

寝袋は冷たく、すでに使い物にならなくなりそうになっていた。荷物はあらかじめたたんどいたので、全然散らかってない。テントさえ撤収すればすぐにでも出発できるたいせいになっていたが、しばらくとどまる事にした。雨がほとんど降っていない状態をみはからい、外に出て残っていた菓子パンコンロセットを持って、屈斜路湖のほとりで朝ご飯を食べる。美幌峠には相変わらず霧だか雲がかかっている。

雨漏りのせいで

睡眠不足

体力的に疲れきってしまった。ぼけ〜っと屈斜路湖を眺めた。

「ここでクッシーでもでるのかな?」

なんて思いながら、味噌汁をすすって一応体が温まった。完全に雨が上がった。やった!さっそく寝袋を外に干す。よく水を吸ったのもだ。いつもより思い。テントもたっぷり水を吸っている。タープをはって、フライを干す。そしてぞうきんで雨をふき取っていく。曇っていて到底乾くとは思わなかったが、一応悪あがき。愛車ものざらしになっていたので、水をふき取って、スタンバイ。

さて、10時半。さんざん考えて体勢建て直しするために川湯温泉に向かうことにした。荷物を積み込んでテントたたんで、出発11時。川湯温泉はここから10キロ程度。フラフラと走ること30分。目的地川湯温泉に到着。ライダーハウスを探し回る。で、すぐに見つけた。

ライダーハウス「の家」なぜ『蜂の家』なのかは分からんが・・・・・

ライダーハウスの受け付け場所とおぼしき食堂へ入る。ライダーハウス宿泊者名簿に記帳してついでに、昼ご飯も食べた。チャーハン!腹いっぱいに食べて、別棟のライダーハウスへ。入り口は分かりにくい。建物の一回はスナック店の跡地。面影が有る。そこにチャリンコを止めて良いといわれて、そこにチャリをつっこんで、スナック入り口脇の階段を上がっていく。2階にはいくつかの部屋があって、一番奥の部屋へ・・・誰もいない。あたりまえだ!だってまだなのだから・・・・。さっそく荷物を広げて、寝袋を室内全体に広げる。洗濯ものをすべてゴミ袋につめていざ川へ洗濯、、、ウソ。コインランドリーへ。と、思ったら管理人が登場。挨拶してここら辺の地図をもらって、しばし談笑。

ここで補足説明。ライダーハウスとは北海道にある簡易宿泊所の事。基本的に男女別の相部屋で、食事もでなければ布団もない。ただし宿泊料金が安いので北海道旅では活用できる。「ライダー」と名前がついてるが、誰でも泊まる事ができる。

コインランドリーは電気が消え、、営業中?!と思ったが、どうやらやっているらしい。洗濯物を放り込み、公衆浴場の位置を確認して、ライダーハウスに帰還。突然睡魔に襲われて、たたみの上に少ししめった寝袋をかけて

仮眠

30分で目を覚まして、いざ、温泉

公衆浴場は入浴料が

200円。

安いな〜〜と思ったら、施設が古く、シャワーがない。水道も出が悪く、体を洗うことをあきらめて、ただ入浴。

冷え切った体には最高!そして硫黄の湯の花が浴槽に広がる。気持ちがよい。すごく泉質が良い。

感動!!!!そう、悪いことが立て続きでおこるもんでもなさそうだ。温泉からあがって、お茶を飲んで、洗濯を今度は乾燥機にかけて、しばらく通りを散策。しばらくして蜂の家に戻って、荷物整理をしようとしたら、どうやら、誰かが来ている。2台のバイクがとまっているのだ。

部屋に入ると、ライダー二人。軽く挨拶して、自分の荷物整理に入ってしまった。10ふんぐらいしてああわただしく、乾燥機へ走る。

さぁて、ここから旅は思わぬ方向へ、向かうのだ。

洗濯物がすべて乾いてなかったのでまた蜂の家に戻った。ライダー二人は外出していたので、適当にラジオ聞きながら、地図を眺めたりいろいろ。そしてまたコインランドリーへ。この往復は良い暇つぶしになった。満腹で温泉入って満足の至りだったので、明日の計画を考えつつ、ボンヤリするしかなかったのだ。で、蜂の家にまたもや戻り、今度はライダーさん2人がいた。その人たちは京都から来たライダー二人。彼らは大学の友人らしい。で、思わぬ話を持ち込まれてきた。

※以下会話は標準語に訳してあるのです。本当は京都弁でして・・・

運動得意?力あるでしょ?チャリダーさんは・・・・」

「え?まぁ、チャリしかこぐ能力しかないですけど・・・(汗)」

「明日からどうするの?いつまでココ(北海道)にいるの?」

「特に決めてないですけど・・・明日あたり網走かと・・・」

「ねぇ、バンバレースに出てみない?」

「え?ん???なんです?バンバって」

「馬が荷物引くレース。今、そこのお土産やさんで働いてるライダーさんに声かけられて、3人組でバンバレースに出るんだけど、人数が足りなくて人数募集中って話をもらった。オレら力ないし、そういえばライダーハウスにチャリダーさんがいる!っていう話になって、話もってきたんだけど・・・どう?」

「えぇ?どう?って言われても、ボクも力ないですけど???」

「いいよいいよ、おれらよりも力あるし。しかもそこのお土産やさんのご主人が今晩の夕飯おごってくれるって、ついでに明日1日の面倒を見てくれるって。もしキミのほかにもう1人でてこなかったら、俺ら片方出るから。いい記念だし。」

「はぁ、、、まぁ、負けてもいいなら出ますよ。」

ってな具合でバンバレースとやらに出ることになった。実はこのとき、

バンバレースって何か全然良く分かってなかった

まぁ、なんでもこい!という感じで引き受けてしまった。この話をしている最中にもライダーハウスには人が増えて、自分ら含めて15人ぐらいにはなってた。しかも、電車旅の女の子のグループもいて、バンバレース女子の部の勧誘もちゃっかりしたのだった。地元のレースにヨソ者が出てよいのかいささか考えてしまったが、そうこうしているうちに、話の元のお土産やさんで働くライダーさんがやってきた。その人は横浜から来てて、数週間前からそのお土産店で働いているらしい。我々(自分と京都のライダー2人)の間では『横浜のお兄さん』で呼ぶことに自然になった。早速話の大元であるお土産やのご主人の所に挨拶に行った。その店の名は

香雪』。

ご主人はとても職人気質の見た目恐くて、内面はやさしい人だった。ただ、言う事は核心をついててなかなか厳しい人である。

明日出場する旨を伝えて、その流れでお土産店の2階に上がりこんだ。2階には何室か部屋はあって、共同アパートみたいな感じになってた。現に2〜3部屋は他人が住んでて、空室を旅人に貸していた。かく言う、横浜のお兄さんもその1人。その人の止まる部屋に入り、豪勢なお弁当をいただいた。

食事代浮いた♪なんて喜びつつ、食べる。何故、出場者募ったか、、、聞くと、

毎年同じチームばかり優勝してて、つまらないから、新しい風を入れたいと・・・・

なるほど。妙に納得。香雪のご主人(この後より香雪さんと呼ぶ)も牧場持ってて、ばん馬とポニーがいるらしい。バンバの写真を見てはじめて、「バンバ」が何であるか知った。我々はバンバレースに出るのではなく、バンバレース人間の部に出るのだ。つまりは馬がやることを人間がやる、、、というものなのだ。香雪さんは弟子屈町のバンバレースの役員なのだそうだ。

話はバンバから横浜のお兄さんの話へ。香雪さん曰く、役立たずノロマ・・・。あぁ、口がきついなぁ・・・・・横浜にお兄さんも反論。ともかく楽しい会話となった。

こうして夜を迎えて、香雪の2階に泊まる様すすめられたが、蜂の家の宿泊料金も支払っていたので、蜂の家で夜を過ごすこととなった。

香雪さんでは旅人を昔から何十人、、何百人?も泊めているそうだ。横浜のお兄さんもそうだし、我々が滞在したときには、福岡から来た高校生のヨシミちゃんもいた。姉さんと呼ばれる人も昔に香雪さんに来て以来ずっと香雪と向かいの旅館で働きつつ居候しているのだそうだ。そう、姉さんも自分と同じチャリラーだったのだ!

蜂の家に戻って、ボォ〜っとしてると管理人登場。バンバレースの事を話してもいまいち通じない。およ?地元の人も知らないのいかいな???ようやっと何のことか通じてめでたしめでたし。

なんだか蜂の家では、テレビ故障騒動が起きて、我々3人が修理係となって、テレビをこじあけていろいろいじくっても、画面が写らず、あきらめかけたとたん、自分のあるヒラメキから、その「故障」の原因がテレビ本体の設定ミスであることが発覚、あっけなく映るようになった。おかげで、蜂の家ではヒーロー!?管理人の家のテレビ修理まで頼まれる始末で、ちょっとした珍騒動もあった。

キャンプでの恐い思い&雨漏り地獄から一転、楽しい夜となった。

とうとう明日はばんばレース!

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