第2章 再会 網走

 

再び彼女に出会ったのは2001年9月の話である。彼女が北海道へ行って、彼女の携帯がドコモになったがメールはコンスタントに続いた。夏休みを利用して北海道に行くことになり、そのことを彼女にも伝えていた。「もし近くまで来たら遊ぼう!」と彼女が言ってくれたので、会えればいいなぁ・・・といった感じで、北海道へ旅に出た。

計画はそこまできちんとたってはいなかったが、せっかく遊び相手もいるし最終ゴールは網走で。。。なんてことを考えていた。詳しい旅行内容は2001年の北海道旅行記を参考にして欲しいのだが、2001年の旅も雨にやられ続けた。おまけに北海道にいながらにして台風の影響を受け、連日の雨で、テントも古いせいもあって、雨漏りはするは、地面の水分は吸うはで、ほとんど雨の中では使い物にならなくなってしまった。

最終地である網走を目前に、北海道川湯温泉で足止め。お土産やさんで居候しているときに、彼女に網走で安く泊まれるBHを探してもらっていた。網走にはライダーハイスもあるのだが、評判が悪かったので泊まりたくなかったし、YHもあったのだが当時はまだYHは敬遠していた。連日の大雨の影響で呼人浦キャンプ場も水没。旅の最後であったのでゆっくり荷物整理したかったので、安いBHを探していた。

彼女も快く探してくれたが、結局都合の良い宿泊先が見つからなかった。で、「ウチに泊まってく?」なんて事を言ってくれた。正直嬉しかったのだが、戸惑いもあった。いいのかなぁ・・・・本当に・・・・。でも、本当に泊めてくれるといってるので、お言葉に甘えることにした。この時ぐらいだったか、J−Phoneとドコモでのメール遅延が始まったのは。。。

雨もやみ朝早くに川湯を出発。昼過ぎには網走に着いてしまった。彼女は大学で授業を受けていて、網走についた時にはまさに授業の真っ最中だった。しばらく網走周辺を散策して、網走湖に移動していた。もうすぐ夕日が網走湖に沈もうとしてた。メールで連絡を取り合っていたのだが、どうにもメールの遅延がひどくて思うように連絡がとれない。電話をしようか悩んでいると、彼女から電話がかかってきた。初めて電話で話した。前回新宿で会ったときだって、メールで待ち合わせ場所を決めて、当日モメールで動いていた。そう、2年近くもメールをしていてはじめて電話をしたのだ。その「初めて」の電話もごく自然体のものだった。こちらの場所を知らせると、まもなくして彼女がやってきた。

再会・・・・・。2度目の出会い。彼女は前とほとんど何も変わっていなかった。彼女はこれからバイトなので、家の鍵を渡されそこで風呂でもなんでも自由に・・・と言われた。丁寧に住所と家までの地図を書いてくれて、いったんそこで別れた。日が沈みかけている中、チャリで彼女の家をめざした。迷いに迷ったのだが教えてもらったとおり目印となるスーパーを探していったら、無事にたどり着くことが出来た。

そして彼女の部屋に入る・・・・荷物を運び入れ一段落した。そして、部屋で1人ボケ〜〜〜・・事実女性の部屋で独り何をして良いのかわからなかったのだ。とりあえず、シャワーなど浴びてテレビを見てノンビリするのだが、落ち着かない。結構遅くに彼女は帰宅した。回転寿司でバイトをしていたので、お土産にすしをもらってきてくれた。すっごく久しぶりに会ったのに、何故かお互いすごく自然体で、しょっちゅう会っているかのごとく会話をしていた。ご飯を食べて、少ししゃべった後就寝。

翌日、彼女は大学のサークルの練習へ、自分は網走市内観光に出た。夕方は一緒に食事をしようということにしていた。旅行記にあるとおり網走観光をして夕方家に戻ると、まだ彼女は戻っていなかった。しばらくして戻ってきて、日がしずみかけている頃一緒に車ででかけた。車中、くだらないことでかなり盛り上がった。でもヘンな気を使わなくてよかったし楽しかった。あっというまに北見まで行き、彼女オススメのレストランへと連れて行ってもらった。そのレストランは町外れにあるのだが、その途中に「ホテル」の看板。と、突然彼女が、「あのホテル、かなり雰囲気いいらしいよ。ログハウス作りで・・・。先輩が言ってた」と発言。自分は内心ヒヤっとした。な、な、なにを言い出すんだ?と・・・・どうやら彼女、その発言に特別な意味はなかったらしい。北見の町が一望できるキレイなレストランで食事をした。そこで、出会いから今に至までの話で盛り上がった。二人の記憶に食い違いが会ったりして・・・・。とにかく話題が尽きることは無かったのだ。

食事が終わって、夜の北見の町を車でぐるっとまわってから、網走に戻りがてら、彼女は星のきれいなところに連れて行ってくれた。ノトロ岬だ。夜のノトロ岬は人がいなくて、あたりは真っ暗。灯台のあかりが定期的にあたりを照らしていた。そんな中、ノトロ岬を二人で歩いた。脅かしあいながらワイワイと・・・。確かに星はキレイだった。しばらく二人で見入ってしまった。この時は無言であったが、心地よい無言だった。どれくらいそこにいたか・・・結局その日家に戻ったのは結構遅いじかんだった。これでも途中のコンビニに立ち寄ったり、途中UFOだのなんだの大騒ぎしながら・・・・楽しい時間だった。こうして2日目の晩は過ぎていった。

翌朝も彼女はサークルの練習に出かけていった。自分も自分でお土産を買いに行ったり荷物を自宅に送ったりでなにかとせわしなく動いていた。夜は彼女はバイトにでかけバイトでの飲み会があるので帰りが遅くなるといって出て行った。自分が泊まっているせいで、彼女は飲み会に行くかどうかさんざん迷っていたのだが、「お気兼ねなく〜」と彼女に判断をゆだねた。本音、相手して欲しかったけど、自分は居候の身、好き勝手なことばかりも言ってられなかった。

4日目、この日に東京に帰るつもりで女満別にそろそろ行こうか、、、というときに、飛行機が全便満席であることが発覚!帰宅を諦めて、彼女に頼みもう一晩泊めてもらうことにした。その日は荷物の大半は送ってしまい、チャリもばらしてしまったので(一部パーツも送ってしまったので組み立て不可能な状態)、どこにも行けず、彼女の家で寝ていた。彼女は朝からいつものごとくサークルの練習へ出かけていた。夜、網走市街で彼女とともに『網走最後の晩餐』となる食事を食べた。夜、寝る直前にお互いの事を語り合った。そしていつしか眠りにつく・・・・

5日目の朝、いつものごとく起きた。今日こそ帰宅する。飛行機の空席情報では午後の便が空いていた。午前中彼女に網走市街まで車で送ってもらい、午後に再び迎えてもらって女満別まで送ってくれることになった。大学が忙しいにも関わらず車をだしてくれる。彼女に感謝した。というわけで、網走で何かかってお礼をしたかった。でも、あいにくめぼしいものが見当たらず、手紙を書くだけになってしまった。間もなく時間が来て彼女が迎えに来てくれた。途中、網走刑務所でニポポ人形を購入。彼女の部屋にあったのと同じものだ。これは願い事が叶うと有名なものだ。女満別へ向かう途中、彼女が美味しいというソフトクリーム屋によったのだが、定休日だった。

女満別まで送ってくれて、別れ際に手紙を渡した。内容はお礼の手紙。これで、網走での彼女との、楽しい思い出は終わる。

誤解を招かぬようにあえて書いておくが、彼女の家で過ごした4晩、卑しいことは何一つしていない。これを友人に話しても信じてもらえないのだが、なにもしていないのだ。そんな気モウトウなかった。居候の身なのに、もしもヘンな事しておいだされたんじゃたまったもんじゃない。そんなことしなくたって、彼女と過ごす時間は楽しかった。

彼女の家にいる間、毎朝彼女は朝食を作ってくれた。そんな彼女に心奪われるものがあった。些細なことであるが、そんな彼女に惚れたのかもしれない。彼女と一緒にいることが楽しかったし、1秒たりとも苦痛を感じなかった。親しいながらにも礼儀があって、それでもわけへだてなく一緒の時間を過ごすことが出来た。

この時から彼女に対する想いは芽生えていたのだ。

男って単純な生き物だから・・・・・

♪Music♪ 夏休み 吉田拓郎

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