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山手線は東京都心を一周する環状線である。一日に何十万人という人が利用するマンモス路線だ。一周29駅、34.5キロで、所要時間は約60分。ちなみに昭和の始めは一周65分で運行していた。後に所要時間がちょうど60分という時期もあったが、11両編成に増結してからはスピードが落ちて現在では61分となった。新幹線などスピードを競う時代になっても、山手線は数十年の月日を経ても約4分の時間短縮にしか至っていないのだ。山手線は「上り」・「下り」の呼称を使わず通常「内回り」・「外回り」と呼ばれている。内回りは池袋→新宿方面の左回り、外回りは新宿→池袋方面の右回りをさす。東京の電車に乗りなれない人は、結構悩むようだ。東京に住んでいながら、内回りと外回りの区別が分からない人も多い。駅などのアナウンスでは、「○○方面行き」と具体的な駅名を出して、区別している。 いつもグルグル回っているので行き先表示はいつも「山手線」となっているが、時々「大崎」行きともなる。これは大崎・池袋に山手線の車両庫があるためで、ここから車両を出し入れしている。ちなみに山手線の終電車は、外回り平日・土休日の終電車は「池袋」、内回り土休日の終電車は「大崎」行き、内回り平日の終電車は「品川」行きとなっている。 さて、実は山手線は一周しない。というのは、鉄道の戸籍上の話。なかなか知られていない事だ。”戸籍上”で言えば、山手線は品川を起点として新宿を経由して田端で終点となる、環状の西側(左側)の部分、20.6キロでしかないのだ。田端東京間は東北本線、東京品川間は東海道本線として登録されている。よって、田端〜東京〜品川は他の路線を借用して走っているのだ。(図参照)
これはJRが国土交通省に報告する書類上の話であって、一般的にはぐるっとまわって一周するのが山手線。こんなうんちくを人前で披露しても、あっけらかんとされてしまうだろう(笑) |