むせいげん旅三昧TravelEssay>TouringMapple今昔


旺文社より発行されているツーリングマップルは今年で創刊18年になる、ライダー・チャリダーに多く愛用されている地図である。2003年に入って改訂された。この改訂内容をめぐっては、様々なホームページでその是非をめぐって議論が交わされいるようだ。ここでSOSAの視点で2000年改訂の旧ツーリングマップル(以後「旧版TM」と表記)と2003年改訂の新ツーリングマップル(以後「新版TM」と表記)を検証してみる。

ツーリングマップル(以後「TM」と表記)は北海道・東北・関東・中部・関西・中国四国・九州の6つのエリアわけて出版されている。北海道編は縮尺1:200000、その他は縮尺1:1300000である。新版TMになって北海道は縮尺変更なしだったが、その他は1:1400000へと変更された。

ここでは北海道編について検証する。

地図としての機能は?
大きくなった国道番号☆
新版TMは旧版TMにくらべて、主要道路表記が大きい。国道番号・道道番号の表記が2〜3倍の大きさとなった。道がくっきりしていて道自体は読みやすくなった。

大きくなったランドマーク、コメント☆
キャンプ場名や温泉などのランドマーク・観光情報についての表記が大きく見やすくなった。またそれに関するコメントの表記も大きくなった。

なくなった小さな道小さな地名☆
しかし、新版TMは国道・道道以外の道、つまり町道や農道などの小さな道が割愛されている部分が多い。また、交差点名地区名が旧版TMの8割方掲載されていない

なくなった距離表示☆
旧版TMには国道はもちろん道道・町道に対しても区間距離が表示されていた。新版TMになって国道のみ区間表記がされ、その他は割愛されている。

なくなった分岐表示☆
旧版TMのだいたいの道の分岐点には、方面別の道標が記載されていたが、新版TMではその表記数がかなりすくなくなっている。国道→道道の分岐の表示はごく一部残っているが、道道→道道の分岐についてはないに等しくなっている。

なくなった詳細な索引図☆
旧版TMには道央・道東・道北・道南などの地区別に見開きにある索引図より詳しい、索引図が掲載されていた。新版にはそれがなくなった

減ったオススメルート☆
新版TMは断然オススメルートの表示が減った。

☆路線名が消えた
道道についている、名前も割愛されてしまっている。例えば、道道31号線についていた「音更池田線」の名前が消えている。新版TMのほとんどのページについて消えてしまった。

見づらい市町村名☆
新版TMの市町村表記の色は茶色である。しかも、旧版TMの表記にくらべて一回り小さくなったように感じる。これはフォントの種類が変わったことに起因する。

見づらい続きページ表示☆
旧版TMになれていると、新版TMの続きページ表示が見づらい。簡略化されている感が否めない。次は何ページ?と迷う。ページの横軸と縦軸の中間にあった矢印の表示がなくなった。これが一層見見づらくしている。

☆とほ宿がホテル?☆
とほ宿に地図記号として「H」マークがついている。とほ宿はホテルではない。



地図以外の付録は?
グレードアップした付録情報☆
オススメロード情報や食べ物情報などは一新されている。おすすめ宿情報に数軒ライダーハウスも掲載されている。ここらへんは見やすくなっている。また、アクセス情報も新版TMは図表が多く取り入れられ、見やすくなった。プランニング例が掲載されているが、基本的なフェリーの運賃情報はなくなった。

☆付録プランニングマップ
新版TMの唯一目新しいものといえば、このプランニングマップだろう。これは一枚の大きな紙に北海道が書かれている地図だ。裏には日本地図もある。普段は小さくたたんで織り込むようにできている。本体との切り離しも可能。紙はやぶれにくく、濡れても大丈夫な紙を使っている。



総評
ライダーやチャリダーの視点にたって考えれば、小さな地名表示がなくなってしまったのは残念なところだ。そして、道道や町道についていた区間距離表示がなくなってしまったのも痛い。道道沿いにある温泉などに行くのに、国道からの分岐に書かれている地名表記は重要なものだ。
旧版TMにくらべて新版TMが見やすくなったようにも見える。これは小さな記述を割愛しただけで、この「小さな記述」こそが、大切なもので、普通のロードマップにはないTMの醍醐味でもあったところだ。
コメントについては新版TMがやや増えている感があるが、逆に地図を見るうえではわずらわしく感じる。小さなラーメン屋などこだわりがあって掲載しているのであろうが、邪魔に感じる。それもこれも、現地の詳しい情報は現地で聞く、、、これを鉄則に旅をしているSOSAにとって、地図上の必要以上の観光情報は邪魔なだけだ
ましてや土地の名前よりも観光情報が目立って書かれているなんて言語道断だ。
道東道北道央道南別の索引図がなくなったのもSOSAの評価を下げる原因の一つである。ちゃりだーにとっては手ごろなプランニングマップではないだろうか?見開きにある索引図はあまりにも大雑把すぎて分かりづらい。新版TMの付録としてプランニングマップがついているが、一枚の紙を広げなくてはいけない。面倒くさい。
新版TMはエンターテイメント性が強すぎて、実用性を欠いているように思われる。地図としての機能は旧版TMよりも数段劣っているといっても過言ではない。編集部はTMの冒頭部分で「単なる地図ではなく、土地と時代を語る「読み物」として、すべての旅を愛する人とともに歩んでいきます」と記している。TMは地図だ。地図機能が欲しくてユーザーは購入するのだ。分かりやすく、明快な地図であればおのずから土地と時代を語ってくれるだろう。
地図としての役割を果たしてから、そこに付属品を増やしていって欲しい。エンターテイメント的なものは他誌に任せておけば良いのだ!

Simple is Bestという考えがあるが、長いTMユーザーにとって、そんな考えは求めてはいないのではないだろうか?
個人的には詳細な道路情報がまんべんなく掲載されていて、その隅に観光情報などさりげなく置かれているのがTMの魅力的な部分であった。もはやTMは使いづらくなってしまった。

ハッキリ言ってしまえば評判は芳しくない。今後ユーザーにどのようにして受け入れられていくのか見ものである。
従来品に慣れすぎていて、新しいものに抵抗があるというのもあるかもしれないが、本当に良いものなら新しいものでもユーザーにすんなり受け入れられると思う。そりゃぁ、ものには完璧などというものはないし、ユーザーの視点や立場によって、様々な意見があるかもしれないが。

最後に新版TMが旧版TMよりも100円の値上げをしたというところも特筆するところであろう。
願わくば、値段を上げるならせめて昔のリングタイプの製版にして欲しかった・・・・・

SOSAの手元には北海道編しかないために、北海道編だけに限った記述となってしまったが、TMの全体の傾向としても北海道編とはそうも変わらないはずだ。

おそらくSOSAは旧版TMを愛用していくであろう。次の改訂までは・・・・
 

 

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